ドン・ボスコには多くの「敵」がいました、すなわち、彼の活動
をよく思わず、それを妨害し、中傷しようとする人たちです。ド
ン・ボスコはそれに対し、決して同じようにやり返そうとはしま
せんでした。何とかして彼らとわかりあい、敵ではなく友になろ
うとしていたのです。そのためにはまず「ゆるし」が必要でした。
そしてゆるすためには「祈り」が必要なのです。ドン・ボスコは
他のところで「ゆるすとは、永遠に忘れること」とも言っていま
す。日本にもすてきな詩がありますね。「神のごとくゆるしたい
/ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため/花のようになったら
ば神の前にささげたい」(八木重吉「ゆるし」より)