私が2歳になるかならない時憐れみ深い神は私たち一家を大きな不幸に遭わせられました。
[No.38 うちかつ]
「ドン・ボスコ自叙伝」19頁
幼くして父親を病気で失うという「不幸」を味わったドン・ボスコ。しかし彼はそれを「憐れみ深い神」がされたことだと表現するのです。ここに、彼の深い信仰が現れます。表面的に良いことに見えることだけではなく、一見悪いことに見えることでさえ、徹底して憐れみ深い神のなさる愛のわざとして受け入れること。信じているならば、すべては神の導きのもとに起こっていることで、何も不安になる必要はないのです。